建築・建設業界において、工事現場では工事の品質、工程、安全など、さまざまな項目が現場の管理者によってチェックされています。
その際、従来の現場では主に紙面やパソコン、ホワイトボードでの管理が行われていました。
しかしながら、これらの管理方法は手作業で行われており、案件が増えるほど複雑かつ面倒な作業になってしまいます。
そのため、管理作業に多くの時間を取られてしまう上に、人的ミスが発生して現場が混乱するという事態を招いてしまいがちです。
そんな中、近年注目されているのが「施工管理アプリ」です。
施工管理アプリを導入することで、業務の効率化が実現できるので、面倒な作業から解放され、時間を有効活用することができます。
しかし、ひとくちに施工管理アプリと言っても、機能や用途はアプリによってさまざまです。
そのため、
「結局どのアプリを使えばいいの?」
「施工管理アプリを選ぶ基準がわからない…」
「とりあえず有名なアプリの機能を確認したが、用途がうちと合わない…」
という悩みを抱えている企業も多いのではないでしょうか。
そこで、
・これから導入を検討している企業
・以前導入してみたけど途中で挫折した企業
を対象に、施工管理アプリを選ぶときのポイントについてご紹介します。
施工管理とは?
施工管理とは、工事現場の施工や予算、安全面に加え、書類の作成など、工事に関わるすべてのことを管理する業務です。
具体的な業務内容については、以下の記事にまとめてあるのでぜひ参考にしてください。
施工管理アプリを選ぶポイント
ここからは、実際に施工管理アプリを選ぶときのポイント・見極め方についていくつかご紹介します。
1.情報を共有する範囲を考える!
導入を検討する際にまず考えてほしいのが、情報を共有する対象はどこまでなのか、ということです。
例えば、アプリ運用の目的が社内での情報共有のみであれば、報告書の作成機能や写真の管理機能など、社内業務の効率化に長けたものを選ぶといいでしょう。
一方、社外の工事関係者との連携も考えているのであれば、社外との情報共有に特化した施工管理アプリを選ぶのがおすすめです。
その際に重要なのは、施主や協力会社、外注の職人など、すべての人が簡単に利用できるような操作性の高いアプリを選ぶことです。
また、個人情報を取り扱うので、利用者(施主、管理者、従業員)ごとに管理権限を設定できるなど、セキュリティ面でも充実しているアプリを選ぶことも大切です。
2.アプリの料金体系を事前に確認する!
具体的にどういうことか、以下で説明します。
・アプリ内で作成するアカウントの数
施工管理アプリには、作成するアカウントの数によって月額・年額の費用が変動するものがあります。
基本的には、アカウントの数が多いほどかかる料金は多くなります。
自社の社員規模を考えて複数のアプリを比較することが重要です。
・プランごとに利用可能な機能が異なる
料金プランを複数設定し、選んだプランによって使える機能が異なるアプリもあります。
アプリ開発側は、多種多様なニーズに応じて料金を設定しているので、企業側は自社の施工規模にあったプランを選択することができます。
ただし、低額プランの場合、利用できる機能に制限があることが多いです。
そのため、コストの安さばかりを意識すると、満足した運用ができない場合があるので注意が必要です。
もちろん、低額プランでも充実した機能を持ったアプリはあるので、機能をしっかり確認してから判断しましょう。
3.自社に欲しい機能を明確にする!
冒頭でも述べたように、施工管理アプリによって用途や機能はさまざまです。
自社で抱えている課題やアプリを導入する目的を明確にした上で、対応する機能を持った施工管理アプリを選びましょう。
また、同じ機能を持っていても、アプリによって使い方や具体的な内容などが異なる場合もあります。
ですので、複数のアプリを比較・検討するのが良いでしょう。
4.操作がしやすいアプリを選ぶ!
建築・建設業界では、若手からベテランまで、幅広い年齢層の人が一緒に仕事をしています。
そのため、特にベテラン層において、アプリのようなITツールに苦手意識を持っていることが多いです。
目先の魅力(=高い機能性、お手頃な費用)にとらわれて施工管理アプリを選んでしまうと、いざ導入したときに操作に戸惑い、結局使わなくなるという最悪の事態を招いてしまいます。
こうした場合、直感的な操作ができるアプリを選ぶことを意識したり、無料お試し期間を活用したりするのがおすすめです。
5.現場の人間目線で選ぶ!
施工管理アプリを選ぶ上でぜひ重視して欲しい点が、現場の人間目線で選ぶということです。
施工管理の効率化が一つの目的なので、つい管理者目線中心でアプリを選んでしまいがちです。
しかし、現場の人間にも有効活用してもらうことではじめて、施工管理アプリは大きな力を発揮します。
現場の人の意見も踏まえつつ、管理者側と現場側の双方にとって魅力的な機能をもつアプリを選ぶといいでしょう。
6.運営会社のサポート体制をチェック!
施工管理アプリを導入するということは、今まで会社で取り扱っていなかった領域に手を伸ばすということです。
そして新しい試みにはトラブルがつきものです。
施工管理アプリを導入するとき、あるいは運用の段階で「うまく操作できない」「エラーが起きて動かない」などと、自分たちでは解決できない問題に直面することになるでしょう。
そのようなトラブル時に、運営会社からの手厚いサポートが受けられるのかどうかを判断材料にしてみると、特に導入後のトラブルを防ぐことができます。
まとめ
この記事では、施工管理アプリを選ぶときのポイントについてご紹介しました。
自社の会社規模や施工規模、導入する目的を明確にした上で、自分たちにとってベストな施工管理アプリを選びましょう!
弊社が運営している「テラ足場」は、足場業界に特化した施工管理アプリです。
業務の効率化はもちろん、見積・工程・請求管理の一元化や元請-下請間の連携など、充実した機能がたくさんあります。
もちろん、導入時のサポートも充実しています!
ご興味ありましたら、ぜひ一度ご連絡ください。