昨今、ビジネス業界で耳にすることが多くなった「DX」という言葉。
弊社の「テラ足場」も建築業界のDXを推進するためにできたものですが、「そもそもDXってなに?」と思われている方も多いと思います。
そこで本記事では、DXについてご紹介し、DXを推進するメリットを説明します。
DX(デジタルトランスフォーメーション)ってなに?
DXとは、「デジタルトランスフォーメーション」の略語です。
「デジタル技術の変化によってすべての人々の生活に影響を与えること」という考えに端を発しており、一般的には「IT技術を有効活用して既存の生活から脱却し、新たなサービスやビジネスモデルを生み出したり、ライフスタイルを変化させることによって、人々の生活を豊かにすること」という意味があります。
DXが注目されるようになった背景
企業が競争力を高めるために、建築業界のみならず、あらゆる業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)への動きが高まっています。
ではなぜ、最近になってDXが注目されるようになったのでしょうか。
1.スマホ中心の生活様式
スマートフォンが人々の生活に必要不可欠になったことで、消費者の行動が大きく変化したことが挙げられます。
情報収集やコミュニケーション、商品の購入など多くの機能がスマートフォンに集約している現在、消費者の行動はスマートフォンを通して行われるようになってきています。
そのような消費者行動の変化に対応するために、DXを推進することが企業にとって重要となっています。
2.従来のビジネスモデルの破壊
消費者の行動がスマートフォン中心になったことに代表されるように、デジタル改革により従来のビジネスモデルが通用しなくなりつつあります。
さらに、新型コロナウイルスの流行により、多くの企業でテレワークが推進されるようになったことも相まって、日本企業はますます根本的な方向転換が求められています。
このような背景があり、DXの推進が注目されています。
DXを推進することのメリット
では、企業がDXを推進することのメリットについてご紹介します。
◎効率性・生産性・精度の向上
DXを推進するメリットとしてまず挙げられるのが、企業の効率性・生産性・精度を向上できるという点です。
デジタル技術を用いて従来の業務体系を見直し、最適化することで、工数の削減や作業の効率化を実現できます。
また、作業のデジタル化により24時間365日継続して実行できるので、人的ミスを削減することができるというメリットもあります。
◎新しい商品やサービス、ビジネスモデルの開発
DXの目的は単にデジタル的な業務対応をすることだけではありません。
最終的なゴールは、新しい商品・サービス・ビジネスモデルの開発にあります。
今まで集めた消費者に関するデータを活用するためのシステム整備を行い、従来のビジネスモデルを根本的に改革することに成功した企業は、今後のビジネス業界で生き残る可能性が高まります。
逆に今の世の中に対応できず、DXに乗り遅れた企業は、今後のビジネス業界で生き残ることが難しくなるでしょう。
◎市場の変化に柔軟に対応できる
DXを推進することで、市場の変化に柔軟に対応することができます。
例えば、先程上述したような、新型コロナウイルスの流行によるテレワークの推進です。
テレワークが多くの企業で推進されると、対面でのやり取りが中心であった従来の業務形態はあまり通用しなくなります。
そこでDXによる業務・作業のデジタル化が進んでいると、コロナのような不測の事態にも柔軟に対応することができます。
また、今後の市場においては、デジタル技術やマーケティング技術をそなえたベンチャー企業の台頭が予想され、ビジネスモデルの破壊的変化が起こりつつあります。
そのような事態に備えて、DXによるデジタル的な武装をしておくことで、今後の市場内の競合で優位に立つことができるでしょう。
最後に
様々な要因で従来のビジネスモデルが通用しなくなりつつある現在、DXの推進は企業にとって非常に重要になっています。
DXの推進やタイミングについては、今後の市場の動向を見て、十分に検討する必要があります。